こんにちは
専務のちゃちゃんです
先日講習会に参加してきました。
運行管理者や経営者が学び、従業員への指導に生かすべき勉強会です。
今回は、将来を期待する新人(ドライバー見習い)を連れて参加しました。
彼にも運行管理者の講習会を受けてもらい、試験にもチャレンジしてもらっています。
管理者からの指導の意味や理由が理解できたと思います。
今回のセミナーは「リスク管理セミナー」です。
リスク管理とは
「現場で起きた事故やヒヤリ・ハットなどの情報を集め、事故防止のための対策につなげるよう活用する取り組み」です。
お客さまの命を運ぶ仕事をしているので、
事故を起こさないためには必要なことです。
☆なぜこの事故(ヒヤリ体験)は起きたのか?
↓↓↓
☆事故(ヒヤリ体験)の原因を引き起こしたことはなぜか?
↓↓↓
☆事故(ヒヤリ体験)を防ぐ(避ける)ことはできなかったのか?
などなど状況情報から「なぜ?」「なぜ?」と深堀して考察します。
事故(ヒヤリ体験)は当事者が自ら引き起こすことばかりではありません。
相手が引き起こしたことに巻き込まれることの方が多いかもしれません。
それでも我々プロドライバーは大切なお客様の命を預かっている立場にあります。
「もらい事故だから、私は悪くない」なんて言えません。
事故の傾向を分析して未然防止をしなければいけないのです。
一般ドライバーより運転回数の多いプロドライバーならなおさら
ヒヤリとした体験は多いはず。
どんな箇所で・どんな時間帯でヒヤリとしたか、情報を集めることでハザードマップが作成でき、社内で共有することで、安全行動をとることができます。
危険個所・危険な時間帯の情報を共有することが本来の目的なのです。
ハンドルを握るドライバーさん達を見守る側の我々は
どうしても「被害の大きさ」「責任」に重点を置いて考えがちです。
しかし、本当は再発防止・危険発生防止に重点を置くべきです。
今回のセミナーでは大手企業でも取り組んでいる
「なぜなぜ分析」をシュミレーション映像を使い
グループワークをしました。
普段会う事のない同業者の皆様と
新たな視点の意見を出し合い、
対策を検討しました。
人見知りの方にはかなりきつい事だったと思いますが、
気心知れないからこその新しい視点の意見は楽しくもありました。
福知山線脱線事故から19年
関越自動車道高速バス居眠り運転事故から12年
軽井沢の事故から8年
令和6年になってまだ3ヶ月なのに、悲しい交通事故は発生しています。
世間の皆様の記憶から徐々に薄れてしまっている事故かもしれませんが、
我々運輸業界ではまだまだ日々のニュースで消えることない事柄です。
新たな事故を起こさない為に、勉強を繰り返し、
事故ゼロを常に目指して過ごしています。
新人(ドライバー見習い)の感想
なぜなぜ分析をグループワークでした時、その事故がなぜ起きたのか、その原因は何だったのかをつなげていくのがけっこう難しかったです。
自分が経験したヒヤリハットを提出することで、そのヒヤリハットはなぜ起きたのかをみんなで考えることで、
ほかの運転手の安全にもつながるし、少しでも事故防止につながると考えれば、
ヒヤリハットの共有はとても大切なことだなぁって思いました。
この講習を聞いて、今までの運転を振り返り、より安全運転を心がけていきたいと思いました。
今回は真面目なブログになりました。
皆様に信頼していただき、安心してご依頼いただけるバス会社となれるよう
これからも頑張ってまいります。
この夏も駒ケ根高原では「さんさんバス」が走ります。
併せてよろしくお願いいたします。